書評&感想『電車で行こう!』鉄オタじゃなくてもおもしろい
おもしろかったですね。鉄道の知識をふんだんに使ってミッションをクリアしようとする。ミステリー的なタイムリミットの緊張感もあってよかった。超おすすめ児童書。さて書評&感想に移ります。
※このブログは『電車で行こう! 新幹線を追いかけろ』(1巻)を元に書かれています。
書評
登場人物
高橋雄太(たかはしゆうた)・・・主人公。電車大好き。小5。
的場大樹(まとばたいき)・・・メガネで時刻表を持ち歩いている。知識が凄い。小5。
小笠原未来(おがさわらみらい)・・・ポニーテールの女の子。電車の写真を撮ることが好き。小5。
今野七海(こんのななみ)・・・???
電車の知識が豊富
まず男の子ふたり知識力が凄いですね。序盤はうんちくかもしれないですが、知識で張り合ってけんかしちゃって止められたとき、恥ずかしがって謝っちゃうのが小学生らしくて可愛らしいです。どのような知識が何が書かれているかというと
新横浜駅ができた頃は、周りに家がまったくなくて、新幹線も「ひかり号」は停車せず「こだま号」しか止まらなかった
私はへーって思いましたね。他にも新幹線の時刻表の見方とか、上り下りの向きとかが小学生の口で語られているので分かりやすいです。知らないことがどんどん知れて面白いです。しかもこの知識は、後半のミステリー的怒涛な展開で回収されるので面白いったらありゃしないです。
緊張感のあるミッション
刻々と迫るタイムリミット、あらゆる知識を使って解決しようとする。どれもリアリティがあって緊張感が凄い。もう駄目なんじゃないか、ぎりぎり間に合ってくれとドキドキしながら読んでいました。
笑って感動
最初は喧嘩してたけど、同じミッションに立ち向かう中、仲良くなって信頼関係を築くようになるのが本当に感動的でした。1人じゃ成し遂げれなかっただろうし、仲間がいたから達成できたんだと思います。
爆笑シーン3選
①大樹のギャップ萌えシーン
②雄太がかわいいシーン
③未来のお馬鹿さんシーン
感動シーン3選
①雄太が決意するシーン
②雄太たちのミッション達成シーン
③仲良くなった雄太たちと○○
ぜひ読んでみてください
鉄道にはまってしまいそうです。鉄道好きな方はもちろん、面白い本が読みたいという方も読んでみてください。小学生の方でも読みやすいと思います。
愛読され現在40巻もあります。
電車で行こう!シリーズ1巻⇩
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【書評】『星の王子さま』再読した現在思うこと。私的感想/解釈
【書評】『星の王子さま』を読んだ時の感じ方は十人十色です。
そして同じ人でも何度読んでも考えさせられる、違ったことを感じさせてくれる作品です。そのため、まだ読んでいない人やしばらく読んでいない人は、まず読んでみることをお勧めします。新潮文庫が読みやすいですが、他の訳を読んでみてもいいと思います。
解説が欲しい方はそのまま1年後2年後にまた読んでみることをお勧めします。きっと新しい発見があるはずです。その発見を考えて自分自身の成長や衰弱を感じるとこができるのが『星の王子さま』の魅力だと思っています。
そのうえで、このブログでは学生の私自身が感じた『星の王子さま』を書きます。唯一無二とは言いませんが、学生が感じた『星の王子さま』も貴重だと思います。(私はブログ探索能力がないのでわかりませんが。)ですので私見の感想や解釈を読みたいという方は、このブログ読んでください。あらすじが読みたいという方は、他のブログをあさってください。ですが、私はブログ探索能力が低いのでオススメのブログを紹介することはできません。
本題に入る前にスペースを開けさせていただきます ⇩⇩
もくじ
私と星の王子さまの出会い
『星の王子さま』を初めて読んだのは、小学生の頃でした。家族がいいと言っていたので読んだのに、その頃はさっぱり良さがわかりませんでした。でも貴重な経験だっと思っています。読むたびに発見があり、成長を感じさせてくれました。もちろん、悪い部分の成長も感じてしまいますが、自分を見つめなおして成長していけるように頑張っています。
今回で5か6回目の読書になりましたが、まだ新しいことを感じさせてくれました。なので今回読んで感じたことを中心に書きました。長々と書くつもりはありませんし、私見が多くなると思います。ですが、ここまで探しに来てくれた方に、こういう感じ方もあるんだと思われるようなブログになればいいなと思って書きました。
星の王子さまを読んで感じたこと
作中で語られている子どもとは
子どもはわがまま?
私は、王子さまの性格や僕の性格を見ていると子どもってわがまま思ってしまいました。なので今回は、「作中で語られている子どもとは」というテーマで書いていきます
何の説明もなしに帽子のような形をしたゾウを食べたボアの絵を見せて、ゾウを食べたボアの絵と答えるのは無理がある。それにも関わらず間違えた人を下に見たような考えを見ると生意気だなと感じました。王子さまは人の話を聞かないので同様。私には、これらの行動がわがままに見えました。
しかし作中で語られている子どもとはそれだけではないと思うので次の項からも推察していく。
作中で語られている大人とは
作中では、大人はなりたくないものと書かれていたように感じます。
作中の僕の大人に対する印象は、
「ボアの絵を見てもそれより地理や算数をやりなさいといい、家を見ても数字を言わないと伝わらない、おとなは説明しないとわからない」
これでも大人が説明しないとわからないと書かれていることがわかるのだが、作中僕が
「大事なことで、忙しいんだ、僕は!」”と言ったとき、王子さまに”「まるで大人みたいだ」「きみはごちゃ混ぜにしている……大事なこともそうでもないことも、一緒くたにしている」
と指摘されたシーンもある。ここが1番はっきりした大人の表現だろう。王子さまの訪れた星の住民もダメな大人として書かれている。
線路のポイントを切り替える鉄道員の章でわかりやすく子どもと大人が比較されていた
「あのなかでは寝てるんだ。さもなきゃ、あくびしている。子どもたちだけが、窓ガラスに顔を押し付けているんだよ。」「子どもたちだけが、なにをさがしているか、わかっているんだね」
全体を見て推測するに作中の大人とは想像力がないということだろう。
王子さまの肖像を描く自信がない(内藤濯訳)
序盤の章に僕や王子さまのわがまま印象に残っている中で、この章が印象に残った。内藤濯訳にはおおよそこう書かれています。
「うまくかく自信がありません。うまくかけても、似ても似つかないものになってしまいます。努力はします。」
そしてこの後の文は長く引用します。
僕の友だちの王子さまは、くどくどと、説明してくれなかったのです。どうかすると、ぼくを、じぶんとおなじような人間だと思っていたのかもしれません。けれど、ぼくには、あいにく、箱の中のヒツジを見る目がありません。ぼくもどうやら、おとなじみているのかもしれません。としをとってしまったにちがいありません。
ニュアンスが違ってしまうかもしれないので長々と引用してしまいました。ここから私が何を汲み取ったかというと「私の想像力は衰弱してしまった。でも君たちには想像力があるから絵からだけだなく王子さまを想像して思い描いてほしい」と言いたかったのだと思いました。
この文章を見て王子さまを想像して読むようになりました。王子さまは何を思っていたのかな、僕は何を見たのかな、そして書いたのが全部ではありませんがこのブログになります。
結論
これまでの推察をもとに結論、子どもは想像力があるだけど大人になるにつれ失われていく。だから読者の方には、想像力を大切にしてほしいとそんな思いを感じました。
その他の解釈
点灯人について
王子さまが点灯人を”ばかげてみえない”と思ったのはなぜだろう。
本文には
自分自身以外のことをいっしょうけんめいやっているからだろう
とあるのですが、それを読み解いた私の考えは、バラのために”一生懸命”だった自分を肯定したかったのとバラを見捨てた自分が情けなかったのでしょう。
私は、自分自身を犠牲にすることはまったくいいことだと思わなかったので、王子さま自身の気持ちの表れだと考えると納得がいきました。
同じ趣旨の文章の多用
「王子さまは人の言うことを聞かない」という趣旨の文章が何度もあることに気がついた。なぜ多用しているのか、私の出した考えでは、わがままであることを強調することでラストのわがままに対する感動が上がるからでしょう。わがままであることの強調は間違いなさそうですし、ラストを相手の言葉を聞かないわがままを見るとわがままであることが感動につながっていたと感じました。
まとめ
私はどういきるか
私は数字に囚われて生きていたのかもしれません。学校の点数で優劣を考えてしまっていたのかもしれません。通学何分、休み時間まで何分。いつのまにか数字だけを考えそこで何をするのかを考えることをしなくなっていたのかもしれません。それではいけません。そこで何をするかが大事なのです。
私は学校で何をするかを考えるようにしていくことにします。
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Amazonアソシエイトリンクを貼っておきます。想像がたくさんできる本なので他の訳を読んでみても面白いと思います(笑)
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新潮文庫 河野真里子訳
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最後に
まとめが随分短くなってしまいましたが、自分が何を得られたかが大切だと思うのでこのまま投稿します。まとめよりもそのまとめになる過程も大切だと思うのです。再読したことで、やはり星の王子さまは自分にとって大切な本なんだなと思いました。
星の王子さまでは世界でひとりだけのきみを思うって感じでしたが(解釈違ったらごめんなさい)、世界中に星の王子さまを読んでいる人がいるって思うのも、それもまた美しいことだと思うんですよね。星の王子さまを書いてくださったサン=テグジュペリさん始め、訳者さん出版社さん本屋さんに感謝をしつつ、このブログの読者さんにも感謝して締めたいと思います。
ありがとうございます。ありがとうございました。